これも買って読んでました。
感想は……ありがちなオチでちょっとがっかり。まあ、いい話ではあった。体制側の人が出てくると、大抵「硬化した組織ゆえの問題」を取り扱うというのは、ありがちすぎて新鮮味を感じなかった。
主人公(章ごとに主人公が変わる)の熱心さを伝えるのにいい手段だと思うし、オチも分かりやすく感動を与えるものだと思う。だけれども、だからこそ、一般的に認知されている訳で。
最近の流行は、暴力沙汰か色恋か病気か組織か、というところか。現代社会を舞台とした作品じゃ、他に取り上げるものが無いのかもしれないけれど。こういう考えがなんとなく自分の中にあったから、SFやファンタジーや、非日常な科学ドキュメンタリーがすきなのかもしれない。