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2005年 12月 19日
半落ち(横山秀夫)
これも買って読んでました。

感想は……ありがちなオチでちょっとがっかり。まあ、いい話ではあった。体制側の人が出てくると、大抵「硬化した組織ゆえの問題」を取り扱うというのは、ありがちすぎて新鮮味を感じなかった。

主人公(章ごとに主人公が変わる)の熱心さを伝えるのにいい手段だと思うし、オチも分かりやすく感動を与えるものだと思う。だけれども、だからこそ、一般的に認知されている訳で。

最近の流行は、暴力沙汰か色恋か病気か組織か、というところか。現代社会を舞台とした作品じゃ、他に取り上げるものが無いのかもしれないけれど。こういう考えがなんとなく自分の中にあったから、SFやファンタジーや、非日常な科学ドキュメンタリーがすきなのかもしれない。

by alfred000 | 2005-12-19 21:01 | | Comments(0)


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