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2006年 04月 23日
斜陽(太宰治)
タイトルの本を読みました。……重い話。

全体的には、幸せな生活を送っていた主人公が徐々に不幸になってゆく話。最後は、主人公としての幸せは手に入れたような書き方をしてあるけれども、一般的にはとても幸せには見られない。と言うか、途中から主人公の気が狂い始めている感じだ。

主人公の気の狂いに合わせているわけではないけれども、狂っているとしか思えない人が出てくる。ポイントは、ただ思考が理解できないだけではなく、ちゃんと考えた上で行動しているところ。世間一般的に「狂っている」という行動だとしても、登場人物たちはしっかりとした考え(文中では、"思想"という言葉が適切)を元に行動している。

一般に受け入れられないことを説明している。これはすごい惹かれる。だからこそ、この本は面白いと思う。

最後に、一番最初に、惹きつけられる原因となった一説を。
  金がほしい。
  さもなくば、
  眠りながらの自然死!

by alfred000 | 2006-04-23 22:43 | | Comments(0)


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